- 理化学研究所IMS/慶應義塾大学皮膚科学教室との共同研究成果が「Journa of Investigative Dermatology」誌にPublishされ、表紙を飾りました。赤血球に存在している酸素運搬蛋白質であるヘモグロビンが、ヒトやマウスの皮膚表皮や毛包に発現していることを発見しました。また、紫外線などにより発生する酸化ストレスにより発現誘導された表皮ヘモグロビンが、活性酸素の発生を抑える効果を示すことも明らかにしました。これは、私達の皮膚表皮が持つ新しい防御機構概念を示すものです。Elsevior News, JID Newsにも取り上げられました。
本文↓
Tahara et al., Keratinocytes of the Upper Epidermis and Isthmus of Hair Follicles Express Hemoglobin mRNA and Protein. J. Invest. Dermatol. 143:2346-2355, 2023.
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EurekAlert
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- 2023年11月17日(金) 学部4年生11名の卒業論文後期中間報告会が開催されました。終了後、居酒屋で打ち上げと、3年生歓迎会を行いました。
- 2023年10月26日(木) 佼成学園女子高等高校で、松井毅教授が「皮膚科学と化粧品」と題して出張授業を行いました。
- 2023年10月25日(水) 3年生14名が配属されました。
- 2023年10月5日(木)東京で開催された皮膚基礎研究クラスターフォーラムにおいて、松井毅教授が特別講演を行いました。
松井 毅 皮膚表皮角化のメカニズムと進化 - 2023年9月5日(火)実験医学9月号に、内在性レトロウイルス様配列 (Endogenous viral element)による哺乳類皮膚の進化に関する総説が掲載されました。哺乳類の特徴的である保湿された角層は、レトロウイルス様プロテアーゼSASPaseのゲノムへの挿入により獲得された可能性があることを解説しました。
松井 毅: 哺乳類の皮膚表皮バリア形成にかかわったEVEの外適応(Exaptation of EVE for epidermal barrier formation)『実験医学』41:2224-2231, 2023.
- 2023年8月25日(金)修士課程1年 河南翔大さんと執筆した、表皮バリア形成時に起こる表皮角化細胞の細胞死についての総説が、「皮膚科」8月号に掲載されました。
河南 翔大、松井 毅: 皮膚表皮顆粒層細胞が角化の初期に起こす機能的細胞死「コルネオトーシス」
『皮膚科』 4:205-211, 2023.
- 2023年8月24日(木)学部4年生11名の卒業論文中間報告会が開催されました。終了後、居酒屋で打ち上げを行いました。
- 2023年8月22日(火)修士2年生5名の修論予備審査会が開催されました。
- 2023年8月21日(月)実験医学 9月号【特集】『ヒトゲノムに残されたフロンティア 内在性ウイルス様配列EVE~敵か味方か? ゲノムの“パラサイト”の正体に挑む』に総説「哺乳類の皮膚表皮バリア形成にかかわったEVEの外適応」が掲載されました。
- 2023年8月6日(日)オープンキャンパスにて研究室見学を開催しました。沢山のご来場ありがとうございました。
- 生理学研究所の富永真琴研究室との共同研究に参加し、皮膚の表皮細胞にあるTRPV3(トリップヴイスリー)が温かい温度を感知して温度依存性行動につなげていることを明らかにしました。本研究により、皮膚の表皮細胞が温度感知に関係していることが明らかになり、近年意見が分かれていた議論に終止符が打たれました。本研究結果は「Nature Communications」誌に掲載されました。
生理学研究所 プレスリリース「皮膚の表皮細胞が温かいと感じる温度感覚を生み出していることを発見」
- 2023年7月15日(土)松井毅教授が、高校生向けの研究室紹介サイト「夢ナビ」が開催する「夢ナビライブ」に出演して質問に答えたり、研究室をオンラインツアーしました。沢山のご参加ありがとうございました。
- 2023年6月18日(日) オープンキャンパスにて研究室見学を開催しました。沢山のご来場ありがとうございました。
- 2023年5月20日(日)高校生向けの研究室紹介サイト「夢ナビ」にて松井毅研究室の研究が紹介されました。
「皮膚の角層はどうやってできる? 陸上生活のための機能的バリア」 - 2023年5月18日(木)第11回化粧品産業技術展CITE JAPAN 2023(パシフィコ横浜)に松井毅教授と学生が参加しました。
- 2023年5月15日(月) 松井毅教授が、ISID2023 stallite symposium, “International Symposium on Skin Stem Cell Dynamics”に参加して座長を行いました。
- 2023年5月14日(日) 松井毅教授が、ISID2023 stallite symposium “Genetic disorders of keratinization”のランチョンセミナーで招待講演を行いました。
- 2023年5月10〜13日に京王プラザホテル(東京)にて国際皮膚科学会 ISID2023が開催されました。多くの国々から皮膚科学研究者が来日されました。それに先立ち5月9日に、共同研究者のCEAD Research Center(ドイツ)のMatthias Rübsum博士が、研究室を訪問し、大学院生とDiscussionを行いました。
- 2023年3月26日(日) オープンキャンパスにて研究室見学を開催しました。沢山のご来場ありがとうございました。
- 2023年3月17日、4年生10名が卒業しました。今後の活躍を期待します。
- 2023年2月17日、4年生の卒論優秀者発表会が開催され、河南翔大さんが、最優秀賞に選ばれました。

- 2023年2月2日、4年生(10名)が卒業論文の提出を終え、卒業研究の発表会を行いました。
- 2022年12月21日、大掃除をして、ケーキで忘年会を行いました。
- 2022年11月24日、晴天の中、3年生歓迎会を兼ねた芋煮会&BBQを開催しました。
- 2022年11月23日、松井毅教授が、シンポジウム 科学映画のこれまでとこれから いのちの科学映像が切り拓くもの アイカムの50年の足跡から考える、に登壇しました。
- 2022年10月25日、東京保健医療専門職大学の佐々木博之博士らとの共同研究成果を、2022年にScientific Reports誌(https://doi.org/10.1038/s41598-022-11523-y)で発表しましたが、その「マイヤーヘマトキシリンを用いた新規の電子顕微鏡試料染色法」の詳細な手技解説を、Nature Portfolioが主催するオープンリポジトリ「Protocol Exchange」に公表しました。(https://doi.org/10.21203/rs.3.pex-1914/v1)
- 2022年10月19日、3年生 12名が研究室配属され、創成課題の授業で研究活動が開始されました。これからParafin切片、凍結切片、電子顕微鏡資料作製、培養細胞の取り扱い、などを習得していきます。
- 2022年9月1日、松井毅教授が、『あたらしい美容皮膚科学』(南山堂)に神戸大学医学部皮膚科学教室 久保亮治教授と「美容皮膚科を学ぶために知るべき皮膚バリアの形成機構」のタイトルで、皮膚バリアに関する解説を執筆しました。
- 2022年8月21日(日)オープンキャンパスが行われました。沢山のご訪問ありがとうございました。当研究室は、培養細胞の微小管観察体験、皮膚切片の観察体験、角層水分量測定体験、経皮水分蒸散量測定体験、蛋白質電気泳動体験を行いました。
- 2022年7月30日(土)松井毅教授が、角化症研究会において基調講演「角層バリア形成における機能的細胞死、コルネオトーシス」を行いました。
- 2022年7月17日(日)オープンキャンパスが行われ多くの高校生が研究室見学に来てくれました。沢山のご訪問ありがとうございました。(次回は8月21日(日)に研究室見学が開催されます)
- 2022年6月26日(日)松井毅教授が、第30回日本Cell Death学会学術集会のシンポジウムで講演「皮膚ケラチノサイトの新しい細胞死:corneoptosisについて」を行いました。
- 2022年6月18日(土) 松井毅教授が、JT生命誌研究館の生命誌レクチャーにて一般の方に皮膚の進化についてお話させていただきました。皮膚のはたらきはどのように進化してきたのか?(オンライン/オンサイト)
- 2022年5月16日 東京保健医療専門職大学の佐々木博之博士らとの共同研究成果が掲載されました。従来は酢酸ウランという放射性物質を使わねばならないことが大きな問題でした。病理組織切片を一般的に染色することに用いられるマイヤーヘマトキシリンを電子顕微鏡試料切片の染色に用いることができることを示した報告です。従来よりも安価で制約が低い染色法の提案です。
Sasaki H, Arai H, Kikuchi E, Saito H, Seki K, Matsui T: Novel electron microscopic staining method using traditional dye, hematoxylin. Sci Rep. 12:7756, 2022.
2022.07.01: Science Japan: Tokyo University of Technology and others develop new method for staining electron microscope specimens using Mayer’s hematoxylin instead of uranyl acetate
2022年06月28日: <客観日本>东京工科大学等开发出安全便捷的电子显微镜样本染色法
日本語プレスリリース:新たな電⼦顕微鏡試料の染⾊法を開発–安全性、コスト、扱い易さなどに優れた⼿法として期待–
English Press Release: Development of a new staining method for electron microscope specimens –Expected to be a safe, cost-effective, and easy-to-use method–
- 2022年5月6日 京都大学農学研究科の白神慧一郎博士らとの共同研究成果が掲載されました。
表皮顆粒層SG1細胞が細胞死(コルネオトーシス)を起こす時の水分子の性状変化を観測しました。
Shiraga K, Ogawa Y, Kikuchi S, Masayuki M, Matsui T: Increase in the Intracellular Bulk Water Content in the Early Phase of Cell Death of Keratinocytes, Corneoptosis, as Revealed by 65 GHz Near-Field CMOS Dielectric Sensor. Molecules, 2022, in press
- 2022年4月1日 修士4名、卒研生10名が配属され、研究活動が開始されました。
- 世界中の皮膚科学研究者が4年に1度集まる学会「ISID2023」が2023年5月10-13日に、東京で開催されます。
- 松井毅教授が、第21回Bio電顕セミナー(2023年3月9日オンライン)で基調講演を行いました。
- ISID (International Society for Investigative Dermatology)2023が、2023年3月10-13日に東京で開催されます。
- 2021年10月27日 授業(創成課題II)を行うため学部3年生10名が、研究室配属されました。
- 2021年9月23日 松井毅教授が、欧州皮膚科学会(ESDR)のConcurrent SessionにOral Presentationとして選ばれオンラインで新しい皮膚表皮の細胞死概念「コルネオトーシス」について発表しました。
- 2021年9月21日 雑誌「臨床免疫・アレルギー科」に松井毅教授が、解説記事を書きました。
松井 毅:皮膚バリアとアレルギー『臨床免疫・アレルギー科』76:93-99, 2021.
- 2021年9月17日 松井毅教授が、2021 Tokushima Bioscience Retreatにおいて、特別講演を行いました。
- Japan – Singapore Skin Webinar Seriesの第4回目が以下のように開催されます。
講演者1 三浦恭子(Kyoko Miura)熊本大学「Investigation of the mechanisms underlying longevity and cancer-resistance in the naked mole-rat」
講演者2 Oliver Dreesen・Skin Research Institute of Singapore「Delineating the temporal sequence of evets that causes cellular senescence in the premature ageing syndrome Hutchinson-Gilford Progeria」
詳しい内容は以下のURLをご確認ください。
https://www.skinsoc.org.sg/miuradreesen.html - 2021年8月8日:バーチャルオープンキャンパスが開催され、研究室ツアーをオンラインで行いました。
- 2021年4月20日:松井毅教授が、前職の理化学研究所において行っていた、皮膚表皮顆粒層細胞(SG1細胞)の細胞死過程の解析論文がPNAS誌に掲載されました。 (April 20, 2021: Our research in RIKEN about the analysis of the unique keratinocyte death was published in PNAS)
Matsui et al., A unique mode of keratinocyte death requires intracellular acidification. 118:e2020722118, 2021.
プレスリリース:皮膚表皮細胞の細胞死過程を解明
この論文に対するCommentaryも掲載されました。
Commentary in PNAS by Jessica L. Moorea and Prof. Valentina Greco.